2014年05月08日
経営バトンタッチ②(大谷経営コンサルティング)
◆ビジネスサポーター通信 -経営バトンタッチ②- ◆
円滑な事業承継のポイント
■円滑な事業承継のために
会社と個人の現状を把握したうえで、事業承継計画を策
定することをお勧めします。これは自社株式等の資産の
承継だけでなく、経営の承継を織り込んだ計画となり、
実施時期を明確にした具体的なアクションプランとなり
ます。
■資産の承継とは
例えば、自社株式の評価が高額となる場合には、自社株
式に流動性が無いため、承継に際して資金手当てが必要
となります。まずは、会社規模を判定したうえで自社株
式の評価額を把握します。
一方で、借入金という負の資産の承継も大きなハードル
となります。キャッシュフローで返済できるように経営
改善が必要となり、代表者としての個人保証、担保提供
が問題となることも多く、従業員等の親族以外の承継の
場合には承継が困難となる場合もあります。
■経営の承継とは
まさに社長の座の承継であり、経営ノウハウや経営理念
などの事業そのものの承継のことです。社長の座の承継
としては、最低でも過半数、出来れば特別決議ができる
67%以上の持株率を維持したいところです。経営ノウ
ハウの承継とは、後継者に対して、経営者として必要な
業務知識、経験やリーダーシップなどを習得させること
で、後継者教育と社内体制の整備が必要となります。
経営理念などの事業の承継とは、社長の想い、価値観や
信条といった経営理念を後継者に承継させることで、事
業そのものを承継させることです。
Posted by 青梅法人会 at 14:20│Comments(0)
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